−HACCP手法により水安全管理を支援−
WSP : Water Safety Plan, 水安全計画、HACCP : Hazard Analysis & Critical Control Point, 危害分析・重要管理点
水安全計画(WSP)とは
WHO(世界保健機関)が飲料水水質ガイドライン第3版(2004年9月)で提唱
厚生労働省の水安全計画策定ガイドライン(2008年5月)発行
水安全計画の特徴
- HACCP手法に従った分析と運用
- PDCAサイクルの実行
- 水源から給水栓までの水道システム全体のリスク管理
WSPの導入・運用を支援
各種支援機能
- 危害分析:リスク評価
- CCP設定:重要管理点設定
- CL設定:管理基準算出
- モニタリング設定:測定頻度
- ドキュメント管理:マニュアル管理
- 運用支援:CL*監視
- *
- CL:Critical Limit, 管理基準
危害分析
リスク評価
導入効果
水安全計画の作成・更新を支援・・・適用支援機能
- 水道水質の危機管理を目的とした水安全計画策定をサポートします。
- 実測データの分析に基づく管理基準値等の評価により、業務改善が期待できます。
日常の水質管理と緊急時対応を支援・・・運用支援機能
- 監視制御システムから取得したオンラインデータにより、管理基準を監視できます。
- 対応マニュアル提示や類似データ検索などのデータベース活用技術により、緊急時を支援します。
技術継承を支援
- 水安全計画策定に関する情報、および日常的な水質・運転管理に関する情報を局内で共有することで、ノウハウ蓄積と人材の育成・強化に役立てることができます
適用支援機能
水道システム関連データベース
現行の浄水プロセス、薬注、モニタリング項目の情報をデータベース化して管理
危害分析
実測データに基づく危害のリスクレベル評価
(リスクレベル)=(発生頻度)×(重篤度)×(重み)
管理点、管理基準の設定
- 重要管理点の設定
- 危害ごとに判定条件から重要管理点の候補を抽出
- 管理基準の設定
- 実測値と節約条件(設定値)を用いたデータ解析により各重要管理点における管理基準値を評価
- モニタリング方法の設定
- 管理措置としてのモニタリング頻度を評価
ドキュメントの管理
対応方法の設定事項に関するドキュメントを管理
運用支援機能
業務支援端末の機能
- データ長期一元管理機能
データの長期間保有およびオンライン/オフラインデータの一元管理
- 運転状態監視機能
WSPの管理基準の達成判断およびトレンド表示
- 異常時マニュアル提示機能
危害レベルに応じた対応マニュアルを提示
- 類似データ検索機能
水質、運転条件と類似の既往データ抽出
- データ分析支援機能
データベース上から任意のデータセットを抽出し散布図表示・データ分析を支援